投資について考える時間ができたので今の時点で投資に関して自分が大事にしていることをまとめておく。

Note to future self: 時々見返して、適宜修正すること。

1. 投資の収入に期待してはいけない

投資を主な収入源にしている人たちにとっては大きなアンチテーゼだが、投資をする上での第一原則は投資の収入を大きく当てにしないこと。 理由は主に以下。

投資で儲けるためには時間かかる。そのため、これを当てにして生活プランを組むと無収入の期間が長く続いた時に精神的に辛い。追い詰められた時、人は大きなミスをしやすくなる。

できるだけ損切りしないというスタイルの場合 (後述)、評価損が逆転するまでに時間がかかる。同じくこの間は無収入になる。

また、投資を主な収入源にした場合、どうしても積極的になりがちで投資額が増えてしまうが、相場には時折破滅的な下落がある。資金に対して投資額が大きい時にそうゆう下落があった場合、最悪の場合資金を全て失う可能性がある。

我々は気楽な機関投資家とは違う。彼らは最悪の場合でも顧客の金を失うだけだが、こちらは資金の全て失うことがあることを常に覚えておかないといけない。

2. 時間は見方

1.の原則を守ることができれば二つ目の原則は自然と導かれる。アマチュア投資家の場合、いつまでに利益を出さないとかポートフォリオに評価損があったら 困るとかいうことはほとんどない。(ないようにしないといけない)。判断を間違えて評価損が出てしまった場合は”時間は見方”と自分に言い聞かせよう。

可能な限り損切りはせずにしばらく証券会社のサイトにはアクセスせずにほったらかしておこう。しばらくすれば、情勢は変わっているはず。

ただ、諸刃の剣でもあることを覚えておこう。銘柄の中にはいくら待っても好転しないものも沢山ある。例えば、2017年に東芝の株は暴落したがこれは将来好転しそうもない。したとしてもとても時間がかかるのは間違いない。待ってる間に東芝が破綻する可能性の方が高い。

こうゆう事態を避けるために下落すればまた必ず上昇するタイプの銘柄にしか投資してはいけない。しかし、残念ながら今の自分にはそれを正確に見極める術はない。

3. 相場は予想できない

常識に反し、相場は予測できるようなものではないと考える。過去を遡ることでこの主張が正しいことを簡単にテストできる。試しに ロイター で過去の記事を検索してみるといい。(検索キーワード例: ドル円 コラム) そうすればアナリストたちの主張がいかに場あたり的なものかがよくわかる。

また、一年前の予想など全く当たっていないこともわかる。例えば、一年前の記事を検索すると、2017/12月の時点でドル円相場に大きな影響を与えている北朝鮮問題について語っている人など一人もいない。もっとも予想が外れているといってアナリスト達を責めることはできない。様々な要素が複雑に絡みあう現実世界で1年後を予想するなんてことは土台、不可能なことなんだ。

未来の予想不可能性についてもっと詳しく知りたければ数学の複雑系を勉強することをお勧めする。また、不可能なのになぜそれでも人が予測をしたがるかはを知りたければ心理学や行動経済学をお勧めする。

4. 乗り遅れた時こそ辛抱

判断を間違えて投資のチャンスに乗り遅れた時は辛抱が大切になってくる。乗り遅れたことに気づいた時は大抵その相場に参加するにはもう遅い。 上昇相場は加速度的に上昇 (上昇している相場はさらに上昇する) することが多いように思うが、その分下げの圧力も高くなっていることを忘れてはいけない。

もし、乗り遅れたあとに 上昇相場に参加する時は高まる下げ圧力のことを念頭におき、遅れた分を取り返そうなどとは考えず、あくまで少額投資にしておくこと。

2の原則を守っていれば時間はあなたの見方となる。相場の風向きが変わるまで辛抱すること。

5. 分散しない

相場には すべての卵を一つのカゴに入れるな という格言があるが、これはアマチュア投資家には当てはまらない。なるべく資金を分散せず少ない銘柄に注力すること。分散すると以下のような事態に陥る。

相場の動きが相反する複数の銘柄に投資した場合、値動きが両端の真ん中でくすぶってどっちつかずになることがある。そうなった場合、身動きできなくなってしまう。

世界経済が悪くなった時は分散している全ての銘柄が同時に下落する場合がある。山火事のことを考えてほしい。一つの場所の大きな火事なら対応はシンプルだが複数の場所が同時に火事になった場合、その対応は飛躍的に難しくなる。

常に自分のポートフォリオを確認して分散しすぎていないかをチェックすること。自分は3銘柄までと決めている。